独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は5月7日、国内でもポピュラーなWebアプリケーションの開発言語である、The PHP Groupが提供する「PHP」に、CGIとして使用される設定においてquery stringをコマンドラインオプションとして認識してしまう脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。影響を受けるシステムは、「PHP version 5.4.2 より前のバージョン」および「PHP version 5.3.12 より前のバージョン」。本脆弱性(CVE-2012-1823)が悪用されると、リモートの攻撃者によってphpスクリプトの内容を取得されたり、DoS攻撃を受ける、Webサーバの権限で任意のコードを実行されるなどの影響を受ける可能性がある。現時点で対策方法は公開されておらず、開発者によると5月8日に追加アップデートを公開する予定だという。また、これにより影響を受けるシステムの情報が変更される可能性もある。JVNでは対策版を適用するまでの間、mod_rewrite による書き換えルールを設定することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能としている。