NTTデータ先端技術株式会社は3月23日、リモートデスクトップにおける解放済みメモリを使用する脆弱性(MS12-020)(CVE-2012-0002)に関する検証レポートを公開した。本脆弱性は、リモートデスクトップで利用されるプロトコル(RDP)において、細工されたRDPパケットを処理する際に、メモリ内の初期化されていないオブジェクト、またはメモリより削除されたオブジェクトへアクセスすることにより発生するもの。この脆弱性により、リモートからローカルユーザと同じ権限で任意のコードを実行される危険性がある。なお、リモートデスクトップはデフォルトで無効化されている。同社では今回、この脆弱性の再現性について検証した。検証は、Windows XPを検証ターゲットシステムとして実施した。検証は、ターゲットシステム上で、細工したRDPパケットを送信することでBSOD(Blue Screen of Death)を引き起こすことを試みた。その結果、攻撃後のターゲットのシステム画面からターゲットシステムのクラッシュ(強制終了)に成功した。