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2018.07.21(土)

海外における個人情報流出事件とその対応「無人偵察機を巡るイランの電子戦」(1)GPSは脆弱で操作が簡単

国際 海外情報

●米無人偵察機捕獲で懸念されるイランの電子戦能力アップ
米軍の無人偵察機「RQ-170センチネル」がイラン軍により捕獲されたとする事件で、「The CHRISTIAN SCIENCE MONITOR」が2011年12月15日付けで、イランは「RQ-170センチネル」の既知の脆弱性を攻撃することで、イランに上陸させたと報じている。「The CHRISTIAN SCIENCE MONITOR」の記事はイラン人のエンジニアへの独占インタビューによるものだ。

事件が最初に報じられたのは12月4日だ。5日付けCNNによると、イラン国営メディアが4日に、イラン軍が「RQ-170センチネル」を撃墜したと伝えたという。イラン国営メディアの報道は、軍当局者の話に基づくもので、撃墜場所はイラン東部の国境地帯だ。国境付近を警戒中に見つけた侵犯機だったという。

国際治安支援部隊(ISAF)は、「先週、無人偵察機が不明になっていて、それがイランの手に渡っている可能性がある」と、5日に短い声明を発表した。ISAFは作戦本部をアフガニスタンに置く。「無人偵察機はアフガニスタン西部に配置されていて、オペレータが制御できなくなった後、不明になっていた。」

5日の時点で、米国防総省のスポークスパーソンであるJohn Kirby大尉は、「撃墜した」というイランの主張に関わらず、無人偵察機が銃撃を受けた様子はないと語っていた。その後、8日夜にイラン国営テレビが、問題の無人偵察機とされる機体について映像を公開した。

「The CHRISTIAN SCIENCE MONITOR」に対して話をしたのは、多数あるイラン軍と民間のチームの一つで仕事をしてきたエンジニアだ。イランの電子戦争スペシャリストらは、米軍の「RQ-170センチネル」とのコミュニケーションを遮断することに成功したと語った。イラン軍では現在、手に入れたステルス偵察機の秘密を解明しようとしているらしい。

エンジニアは、「イラン軍は以前に撃墜した無人偵察機の(解析)調査を行って、偵察機についての知識を得ていた」と説明している。そして、イランの司令官が主張している技術を用いて、スペシャリストが偵察機のGPS設定を変更して、イラン国内に着陸させた。イラン軍は「技術を用いて(米軍にとっての)味方になりすまして、自分たちが求める場所に偵察機を着陸させた」という。

●脆弱とされるGPSを攻撃
複数の衛星からロケーションや速度を割り出すGPSは、脆弱で操作が簡単とされている。このエンジニアは「The CHRISTIAN SCIENCE MONITOR」に対して、「GPSナビゲーションが最も弱いポイント」と説明。コミュニケーションを電波妨害することで、偵察機は…

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(バンクーバー新報 西川桂子)
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

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