独立行政法人 情報処理推進機構セキュリティセンター(IPA/ISEC)は5月30日、中小企業の情報セキュリティ対策を推進するための「中小企業のためのクラウドサービス安全利用の手引き」や報告書など、「中小企業の情報セキュリティ対策に関する研究会」の成果をとりまとめ、公開した。全国の中小企業にとって、役に立つツールを幅広く普及させ、事故・事件を未然に防ぐ企業体制作りとその体制を維持できるよう支援すること、および中小企業のIT活用・情報セキュリティ向上に有効と期待されるクラウドコンピューティングについて、中小企業による理解か深まり、利用が促進されるための環境整備に取り組むことを目的としている。「中小企業の情報セキュリティ対策に関する研究会報告書」では、「中小企業の情報セキュリティ対策に関する普及策」として平成20年度の成果物である「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン」や「5分でできる自社診断シート」などを、より分かりやすく適切な表現に改訂するとともに、これらの普及方策等の立案を行い、中小企業における情報セキュリティ対策のさらなる底上げにつなげる活動を行ったことなどが紹介されている。(吉澤亨史)http://www.ipa.go.jp/security/fy23/reports/sme-guide/index.html