フォーティネットジャパン株式会社は1月12日、「フォーティネットウイルス対処状況レポート(2009年12月度)」を発表した。調査期間は2009年11月21日〜12月20日まで。同レポートによると、日本のマルウェア、スパムの検知数は、米国に次いで2位となっている。 脅威トップ10では、「MS.DCERPC.NETAPI32.Buffer.Overflow」が全体の55.6%を占めトップ1。2位の「Waledac.Botnet(8.2%)」、3位の「AWStats.Rawlog.Plugin.Logfile.Parameter.Input.Validation(6.1%)」を大きく上回った。この脆弱性を始め、トップ10のうち4件が深刻度で「緊急」とランク付けされており、速やかな対応が求められている。また、今月、FortiGuard IPSが新たに検知した脆弱性は157件。これら脆弱性のうち29.3%にあたる46件は、積極的な攻撃を仕掛けたことが報告されている。 変種ごとに分類したマルウェア活動のトップ10では、新種の「W32/PackBredolab.C!tr」がいきなり第1位にランクイン。全体の66.5%という驚異的な割合を記録した。ZBot、Bredolab、Pushdo/Cutwailが記録的な活動を繰り広げた10月と11月が過ぎ、今月のマルウェアの総量は10月以前の水準に戻ったが、Bredolabローダーはその間隙を縫うように活動が活発化した。 http://www.fortinet.co.jp/news/pr/2010/pr011210.html