2003年3月、サンフランシスコにインターネット関連企業各社の代表者が集まった。迷惑メールの解決策を検討するフォーラム「JamSpam」を開催するためだ。参加企業には、Yahoo、Dell Computer、Oracle、Microsoft、AOL Time Warner、Double Clickなど、名だたるIT企業が数多く含まれていた。フォーラムでは、各企業が日々増大する迷惑メールに振り回されている状況を打破するため、次の二つの問題を中心議題として協議がなされた。
例えば、Yahooはデジタル署名でメール送信者を認証するDomainKeysシステムを開発、公開している。AOLではDNSベースのシステムをテスト中だ。また、Microsoftも電子メールの発信元を特定する独自システム「Caller ID for E-mail」を開発し、Caller IDとSPFの統合の提案、PCユーザへのセキュリティとウイルス対策プログラムの導入を薦めている。