コンピュータ・セキュリティ関連のコンサルタント会社Foundstone社は8月31日、ハッキング調査の専門家を育てる養成機関を創設すると発表した。そのIT養成機関は、“ハッキング事件の検出”、“ハッキング事件の調査”、“バックドアーの探知”、“証拠収集”の4つのコースで構成される。 Foundstone社の会長Stuart McClure氏は新設の養成機関について「最新の技術を駆使した悪質なハッカーに対抗しうる技術を教える予定だ。ネットワーク管理者がシステムを防御する上で重要な支援機関となるだろう」と述べ、さらに「ハッカーは多くのツールを利用して情報を盗み出し、また不正侵入の痕跡を消し去るなど様々な違法行為を繰り返している。ハッキング事件が発生すると、セキュリティ専門家は困惑のあまり不法侵入をなかったことにしたり、単なるネットワーク上のトラブルと片付けてしまうことが往々にしてある。しかし弊社のIT養成機関は、どんな巧妙な手口の攻撃でも検出する方法を教授する予定だ」と述べた。 ネットワーク・セキュリティは、IT専門家にとって最重要課題となりつつある。多くの企業がハッカー攻撃の脅威にさらされており、従ってセキュリティ業界への注目は高まるばかりだ。英国の保険会社Lloyd's of London社が最近、ハッキング保険サービスの提供を開始したのはその1例である。