認識を誤らせる心理に「確率的な損失と確定的な損失」の評価の違いがある。たとえば、100 %の確率で 1,000 万円損失するリスクと、10 %の確率で 1 億円を失うリスクがあった場合、一般的な人は後者を選ぶだろう。だが、期待値はどちらも同じ(1000万円)である。確率的な損失なら「自分は助かる側に入る」と、のんきに楽観性バイアスが語る幻想を信じてしまう。
犯罪組織には手に入れたデータを再販する部門があり、RaaS(Ransomeware as a Service)を運営しているケースもある。最近は脆弱性を悪用して侵入することが多いため、脆弱性やエクスプロイトの情報を収集、分析する部門もある。さながらソフトウェア会社のように運営されており、リクルートも行っている。こうした犯罪組織と関わることは、組織にとって大きなリスクとなる。