独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は1月15日、Linux Ratforにおけるスタックベースのバッファオーバーフローの脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。NTTセキュリティホールディングス株式会社/NTT社会情報研究所の川古谷裕平氏が報告を行っている。影響を受けるシステムは以下の通り。
Linux Ratfor 1.06およびそれ以前
The Dimensional Gateが提供するLinux Ratforには、スタックベースのバッファオーバーフローの脆弱性が存在し、第三者によって細工されたファイルを当該ソフトウェアで処理した場合、任意のコードを実行され、ユーザー環境の情報取得や改ざんが行われたり、ユーザー環境が使用不可にされたりする可能性がある。
JVNでは、The Dimensional Gateが提供する情報をもとに最新バージョンにアップデートするよう呼びかけている。なお、The Dimensional Gateでは本脆弱性の対策として「Linux Ratfor 1.07」をリリースしている。