独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は7月30日、エレコム製無線LANルータにおける複数の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。日本電気株式会社の外山拓氏と荒井大地氏、GMOサイバーセキュリティ byイエラエ株式会社の石井健太郎氏が報告を行っている。影響を受けるシステムは以下の通り。
・CVE-2024-34021
WRC-2533GS2V-B v1.68およびそれ以前のバージョン
WRC-2533GS2-B v1.68およびそれ以前のバージョン
WRC-2533GS2-W v1.68およびそれ以前のバージョン
・CVE-2024-39607、CVE-2024-40883
WRC-X6000XS-G v1.11およびそれ以前のバージョン
WRC-X1500GS-B v1.11およびそれ以前のバージョン
WRC-X1500GSA-B v1.11およびそれ以前のバージョン
エレコム株式会社が提供する複数の無線LANルータには、下記の影響を受ける可能性がある複数の脆弱性が存在する。
・アップロードするファイルの検証が不十分(CVE-2024-34021)
→当該製品にログインしたユーザから細工されたファイルをアップロードされ、任意のOSコマンドを実行される
・OSコマンドインジェクション(CVE-2024-39607)
→当該製品にログインしたユーザから細工されたリクエストを送信され、任意のOSコマンドを実行される
・クロスサイトリクエストフォージェリ(CVE-2024-40883)
→当該製品にログインした状態のユーザが細工されたページにアクセスした場合、ログインIDやログインパスワード等の設定を変更させられる
JVNでは、開発者が提供する情報をもとにファームウェアを最新版へアップデートするよう呼びかけている。