デジタルサイネージ向けのセキュリティ点検ガイド公開 | ScanNetSecurity
2024.08.01(木)

デジタルサイネージ向けのセキュリティ点検ガイド公開

デジタルサイネージコンソーシアム(DSC)は、「デジタルサイネージ セキュリティ点検ガイド」を公開した。

調査・レポート・白書・ガイドライン
デジタルサイネージシステムの構成イメージ
  • デジタルサイネージシステムの構成イメージ
  • 不適切なコンテンツの表示によるリスク
  • 機器の乗っ取りによるリスク

 一般社団法人 デジタルサイネージコンソーシアム(DSC)は7月26日、「デジタルサイネージ セキュリティ点検ガイド」を公開した。デジタルサイネージシステムの設置・運用におけるセキュリティリスクを認識し、安全なサービス提供を行うための一助となることを目的としている。

 デジタルサイネージは様々な場所で誰もが目にする大きなメディアの一つとなり社会的重要性が高まっている一方で、事故が発生した場合の影響大きくなるためリスクの把握とセキュリティ対策が求められる。

 デジタルサイネージシステムは基本的に、表示装置、表示コントローラ、コンテンツ管理システム(CMS)などから構成される。これらの各要素に対し、セキュリティ上の脆弱性が存在していないかを確認するセキュリティ点検を実施する必要がある。また、外部との接点も確認しておく。

 セキュリティ点検が必要な理由は、デジタルサイネージシステムはハッカーによる不正なコンテンツの挿入・表示、ネットワーク攻撃、不正アクセスなどのセキュリティリスクにさらされているため。また、デバイスへの不正なアクセスや損傷といった物理的なリスクへの対応や運用面での管理も重要となる。

 セキュリティ点検ガイドでは、デジタルサイネージシステムに社内ネットワークのセキュリティ要件を単純に当てはめるとコストに跳ね返ってしまうため、システム的な対策と運用面の対策、そして物理的対策などを費用対効果のバランスを考えて行うことが重要としている。

 ガイドではこうしたセキュリティの考え方のほか、デジタルサイネージシステムのリスクや運用の注意点、設置における保護、導入のポイントなどを解説しており、点検シートや用語集も付属している。ガイドは無償でダウンロードできる。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

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