独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は7月3日、OpenSSLの関数SSL_select_next_protoにおけるバッファオーバーリードの脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。影響を受けるシステムは以下の通り。
OpenSSL 3.3
OpenSSL 3.2
OpenSSL 3.1
OpenSSL 3.0
OpenSSL 1.1.1
OpenSSL 1.0.2
※ OpenSSL 3.3、3.2、3.1、3.0向けのFIPSモジュールは本脆弱性の影響を受けない
OpenSSLの関数SSL_select_next_protoには、バッファオーバーリード(buffer over-read)の脆弱性(CVE-2024-5535)が存在し、
呼び出し側アプリケーションの予期しない動作やクラッシュが起こる可能性があり、状況によってはメモリ上の最大255バイトのデータが窃取される可能性がある。
OpenSSL Project では本脆弱性の深刻度を低と評価しており、OpenSSL gitリポジトリで修正を行っているが、本脆弱性への対応のみを目的とした修正バージョンを提供しておらず、次回のリリースで今回の修正を反映する予定。