独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は3月6日、ブラザー製 Web Based Management を実装しているプリンタやスキャナにおける複数の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。横浜国立大学の安井浩基氏、森井裕大氏、乃万誉也氏、佐々木貴之氏、吉岡克成氏が報告を行っている。影響を受けるシステムは以下の通り。
Web Based Management を実装しているプリンタおよびスキャナ
※影響を受ける製品、モデル番号、バージョンなどの詳細は各製品開発者が提供する情報を参照
ブラザー工業株式会社が提供する Web Based Management を実装しているプリンタやスキャナには、下記の影響を受ける可能性がある複数の脆弱性が存在する。
・認証不備(CVE-2024-21824)
→当該製品にアクセス可能なユーザによって管理者権限を持つユーザになりすまされる
・クロスサイトリクエストフォージェリ(CVE-2024-22475)
→当該製品にログインした状態のユーザが細工されたページにアクセスした場合、意図しない操作をさせられる
JVNでは、各製品開発者が提供する情報をもとにファームウェアをアップデートするよう呼びかけている。なお、開発者はワークアラウンドの適用も推奨している。