独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は1月23日、防衛省が提供する「電子納品物作成支援ツール(工事版)」および「電子納品物作成支援ツール(業務版)」に脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。日本電気株式会社の外山拓氏によりIPAに報告された。
防衛省が提供する「電子納品物作成支援ツール(工事版)」および「電子納品物作成支援ツール(業務版)」には、XML外部実体参照(XXE)に関する脆弱性(CVE-2024-21796)が存在する。CVSS v3による基本値は2.5。影響を受けるシステムは次の通り。
・電子納品物作成支援ツール(工事版)Ver1.0.4 より前のバージョン
・電子納品物作成支援ツール(業務版)Ver1.0.4 より前のバージョン
この脆弱性が悪用されると、細工されたXMLファイルを当該製品に読み込ませることにより、システム内の任意のファイルを読み取られる可能性がある。
JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版にアップデートするよう呼びかけている。