オンラインストレージサーバ Proself に複数の脆弱性、悪用した攻撃も確認 | ScanNetSecurity
2024.05.17(金)

オンラインストレージサーバ Proself に複数の脆弱性、悪用した攻撃も確認

 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は8月18日、Proself における複数の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」発表した。影響を受けるシステムは以下の通り。

脆弱性と脅威

 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は8月18日、Proself における複数の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」発表した。影響を受けるシステムは以下の通り。

Proself Enterprise/Standard Edition Ver5.61 およびそれ以前
Proself Gateway Edition Ver1.62 およびそれ以前
Proself Mail Sanitize Edition Ver1.07 およびそれ以前

 株式会社ノースグリッドが提供するオンラインストレージサーバ Proself には、下記の影響を受ける可能性がある複数の脆弱性が存在する。なお、本脆弱性を悪用した攻撃が既に確認されている。

・認証不備(CVE-2023-39415)
→認証情報を持たない遠隔の第三者によって、当該製品の管理画面にログインされ任意の操作を実行される

・OS コマンドインジェクション(CVE-2023-39416)
→当該製品に管理者権限でログイン可能な攻撃者によって、任意の OS コマンドを実行される

 JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。

 対策版を適用するまでの間、Proselfインストールフォルダ「/webapps/proself/WEB-INF/xml/process/external/admin」配下の下記 2ファイルを削除することで、本脆弱性の影響を軽減できる。

downloadhistory.xml
setclustermyid.xml

《ScanNetSecurity》

編集部おすすめの記事

特集

脆弱性と脅威 アクセスランキング

  1. マイクロソフトが 5 月のセキュリティ情報公開、悪用の事実を確認済みの脆弱性が 2 件

    マイクロソフトが 5 月のセキュリティ情報公開、悪用の事実を確認済みの脆弱性が 2 件

  2. Adobe Acrobat および Reader に脆弱性、最新バージョンへの更新を呼びかけ

    Adobe Acrobat および Reader に脆弱性、最新バージョンへの更新を呼びかけ

  3. Ruijie 製ルータBCR810W/BCR860 に OSコマンドインジェクションの脆弱性

    Ruijie 製ルータBCR810W/BCR860 に OSコマンドインジェクションの脆弱性

  4. 太陽光発電施設向け遠隔監視機器「SolarView Compact」にサイバー攻撃、対策の実施を強く推奨

  5. DHCP のオプション 121 を利用した VPN のカプセル化回避の問題、VPN を使用していない状態に

  6. runc におけるコンテナ内部からホスト OS への侵害が可能となるファイルディスクリプタ情報漏えいの脆弱性(Scan Tech Report)

  7. Unbound の脆弱性情報が公開

  8. 知多メディアスネットワークのアプリで CNCI グループ 2 社の個人情報が閲覧可能に

  9. 北 中華製AIを攻撃活用/北 DMARC不正利用/北 日本のアニメ制作関与か ほか [Scan PREMIUM Monthly Executive Summary 2024年4月度]

  10. サイボウズGaroon に複数の脆弱性

アクセスランキングをもっと見る

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×