OpenSSLに複数の脆弱性 | ScanNetSecurity
2024.05.03(金)

OpenSSLに複数の脆弱性

 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は2月8日、OpenSSLの複数の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。影響を受けるシステムは以下の通り。

脆弱性と脅威 セキュリティホール・脆弱性

 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は2月8日、OpenSSLの複数の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。影響を受けるシステムは以下の通り。

・CVE-2023-0286、CVE-2022-4304、CVE-2023-0215
OpenSSL 3.0、1.1.1、1.0.2

・CVE-2022-4203、CVE-2023-0216、CVE-2023-0217、CVE-2023-0401
OpenSSL 3.0.0から3.0.7

・CVE-2022-4450
OpenSSL 3.0、1.1.1

 OpenSSLには、次のような影響を受ける下記の脆弱性が存在する。「CVE-2023-0286」については深刻度が高となっている。

・X.509 GeneralNameにおけるX.400アドレスの型の取り違え(CVE-2023-0286)
→メモリの内容を読み取られたりシステムがサービス運用妨害(DoS)状態にされる

・RSA Decryptionにおけるタイミングオラクル(CVE-2022-4304)
→ユーザがサーバへ送信したアプリケーションのデータを復号される

・X.509 Name Constraintsにおける領域外読み取り(CVE-2022-4203)
→システムがサービス運用妨害(DoS)状態にされる

・BIO_new_NDEF呼出し後の解放済みメモリの使用(CVE-2023-0215)
→システムがサービス運用妨害(DoS)状態にされる

・PEM_read_bio_ex呼出し後の二重解放(CVE-2022-4450)
→システムがサービス運用妨害(DoS)状態にされる

・d2i_PKCS7関数における無効なポインタの参照(CVE-2023-0216)
→システムがサービス運用妨害(DoS)状態にされる

・DSA公開鍵検証時のNULL参照(CVE-2023-0217)
→システムがサービス運用妨害(DoS)状態にされる

・PKCS7データ検証時のNULL参照(CVE-2023-0401)
→システムがサービス運用妨害(DoS)状態にされる

 OpenSSL Projectでは、本脆弱性への対策版として次のバージョンをリリースしている。

OpenSSL 3.0.8
OpenSSL 1.1.1t
OpenSSL 1.0.2zg(プレミアムサポートカスタマのみ)

 JVNでは、開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートするよう呼びかけている。

《ScanNetSecurity》

関連記事

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×