独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は11月8日、WordPressにおける複数の脆弱性、およびWordPress用プラグイン Salon booking system の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。いずれも三井物産セキュアディレクションの佐藤元氏が報告している。
WordPress 6.0.3 より前のバージョンには、「メール投稿」機能に関係する次の複数の脆弱性が存在する。
・格納型クロスサイトスクリプティング(CVE-2022-43497)CVSS v3基本値:6.1
・格納型クロスサイトスクリプティング(CVE-2022-43500)CVSS v3基本値:6.1
・不適切な認証(CVE-2022-43504)CVSS v3基本値:5.3
これらの脆弱性が悪用されると、当該製品を使用するサイトを閲覧しているユーザのウェブブラウザ上で、任意のスクリプトを実行される(CVE-2022-43497、CVE-2022-43500)、あるいは遠隔の第三者によって、「メール投稿」機能を利用して記事を投稿したユーザのメールアドレスを取得される(CVE-2022-43504)可能性がある。
WordPress 用プラグイン Salon booking system 7.9 より前のバージョンには、クロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性(CVE-2022-43487)が存在する。この脆弱性が悪用されると、当該製品をインストールしているWordPressの管理画面にログインしているユーザのウェブブラウザ上で、任意のスクリプトを実行される可能性がある。CVSS v3による基本値は6.1
JVNでは、いずれも開発者が提供する情報をもとに、最新バージョンにアップデートするよう呼びかけている。