独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は10月28日、富士ソフト製ネットワーク製品における複数の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。キヤノンITソリューションズ株式会社の長谷川智久氏が報告を行っている。影響を受けるシステムは以下の通り。
・CVE-2022-43442
+F FS040U ソフトウェアバージョン V2.3.4 およびそれ以前
・CVE-2022-43470
+F FS040U ソフトウェアバージョン V2.3.4 およびそれ以前
+F FS020W ソフトウェアバージョン V4.0.0 およびそれ以前
+F FS030W ソフトウェアバージョン V3.3.5 およびそれ以前
+F FS040W ソフトウェアバージョン V1.4.1 およびそれ以前
富士ソフト株式会社が提供するLTE USBドングル「 +F FS040U」、モバイルルーター「+F FS020W」「+F FS030W」「+F FS040W」には、下記の影響を受ける可能性がある複数の脆弱性が存在する。
・パスワードの平文保存(CVE-2022-43442)
→当該製品を入手した第三者に当該製品に設定したログインパスワードを窃取され、管理コンソールにログインされる
・クロスサイトリクエストフォージェリ(CVE-2022-43470)
→当該製品にログインした状態のユーザが、攻撃者が用意した悪意のある Web サイトにアクセスした場合に機器を再起動されたり、設定を工場出荷時に戻されたりする
JVNでは、+F FS020W を除く当該製品についてはアップデートを、アップデートのない「+F FS020W」はワークアラウンドを実施するよう呼びかけている。