CODE BLUE 2022の全講演24セッションを発表、IBM X-Forceのニール・R・ワイラー氏による基調講演も | ScanNetSecurity
2024.03.19(火)

CODE BLUE 2022の全講演24セッションを発表、IBM X-Forceのニール・R・ワイラー氏による基調講演も

 CODE BLUE実行委員会は9月14日、日本発のサイバーセキュリティ国際会議CODE BLUE 2022の全ての講演について発表した。

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 CODE BLUE実行委員会は9月14日、日本発のサイバーセキュリティ国際会議CODE BLUE 2022の全ての講演について発表した。

 2013年度の第1回開催から2022年で10周年を迎えるCODE BLUEは、日本国内におけるサイバーセキュリティの会議としては最大規模で、海外からも専門家が参加する。昨年と比較して採択された講演数が増え、全24セッションとなる。今回は3年ぶりとなるネットワーキングパーティ開催も予定している。

 基調講演では、IBM X-Force(セキュリティ研究開発機関)のGlobal Lead ニール・R・ワイラー氏(Neil R. Wyler)が「サイバーセキュリティの圧倒的な課題を理解するために」というタイトルで、攻撃者が圧倒的に有利といわれるサイバー空間において、ソフトウェア開発の視点から取り組む組織の対抗策を紹介、具体例を通じて「リソースの配分」と「リスク低減の方策」という2つの重要なポイントについて解説する。

 その他の講演タイトルも、5Gやブロックチェーン、サイバー攻撃キャンペーンの詳細、国家背景の主体による諜報活動の調査などの幅広いトピックとなっている。その一覧は下記の通り。

○セキュリティ技術
・「キャッシュで踊ろう - Microsft IIS ハッシュテーブルへの攻撃」オレンジ・ツァイ(台湾)
・「氷山全体を追跡する - 長期にわたるAPTマルウェア C2プロトコルのエミュレーションとスキャニング」春山 敬宏(日本)
・「5Gネットワークのハッキング」カールステン・ノール(ドイツ)
・「SMARTIAN:静的・動的データフロー分析によるスマートコントラクトのファジング強化」キム・デュオン(韓国)
・「ブロックチェーンにC&Cサーバー情報を隠ぺいした攻撃者との直接対峙により得られたもの」谷口 剛(日本)
・「マルウェア開発のライフサイクルに対抗する」朝長 秀誠、喜野 孝太、増渕 維摩(日本)
・「クラウドドラゴンの認証情報工場、政策担当者へのスパイ活動をより強化へ」ズーチン・リャオ、ユーツン・チャン(台湾)
・「Mal-gopherとは? Go系マルウェアの分類のためのgimpfuzzy実装と評価」澤部 祐太、甘粕 伸幸、野村 和也(日本)
・「ブルーチームの新潮流 - 実用的なシンボリックエンジンによる巧妙なマルウェア・ランサムウェアの検知」マース・チェン、ハンク・チェン(台湾)
・「あなたのプリンターはあなたのものではない! Pwn2Ownでプリンターをハッキング」アンジエ・ヤン(台湾)
・「SisyphusとCVEフィード:大規模な脆弱性管理について」キザイア・プラットナー、カディア・マシャール(米国)

○セキュリティ全般
・「工場で警報-0から100、OTの脅威エミュレーション」ヴィック・ホァン、ソル・ヤン(台湾)
・「セキュリティ研究者を増強することでOSS系脆弱性を淘汰する」ジョナサン・ライチュー(米国)
・「防衛を考え直す- Active Directoryでのリスクの数値化」マース・チェン、デクスター・チェン(台湾)
・「オウム返しから反響へ:台湾を標的とした中国のボット駆動型情報操作の進化」シルビア・イェ、チェ・チャン(台湾)
・「偽プレスリリースの背後に『認知作戦』の影 サイバー情報戦の謎に迫る」須藤 龍也(日本)
・「『脆弱性公開の協調に関しての現状と未来』国際的なパネルディスカッション」高橋 郁夫、アラン・フリードマン、ロレンツォ・プピーロ、板橋 博之(日本・米国・イタリア)

○サイバー犯罪
・「中国系地下カードショップ環境の理解によるフィッシングマスターへの道」Strawberry Donut(日本)

○法律と政策
・「国際的なランサムウェア事件の捜査解説、REvilの実例」アンドレア・モンティ(イタリア)

○U25(25歳以下)
・「Wslinkのマルチレイヤーな仮想環境について」ウラジスラフ・フルーチカ(スロバキア)
・「組込み機器はROP攻撃に対応できているか? -低スペックな組込み機器へのROP検証- 」多木 優馬(日本)

○Bluebox(オープンソースツール・プロジェクト)
・「ハヤブサ:無料で行える、Windows環境での脅威ハンティングと迅速なフォレンジック」田中 ザック(日本)
・「Ipa-medit:ジェイルブレイク不要なiOSアプリのおけるメモリ操作ツール」小竹 泰一(日本)

 「CODE BLUE 2022」は10月27日から10月28日に、東京 渋谷パルコDGビル18階のカンファレンスホール「Dragon Gate」のリアル会場とオンライン配信のハイブリッド形式で行われ、参加費はリアル会場は107,800円(税込)、オンラインは19,800円(税込)。

・CODE BLUE 2022 開催概要
日時:10月27日~10月28日(日本時間の日中開催)
会場:東京 渋谷パルコDGビル18階のカンファレンスホール「Dragon Gate」
開催形式:オンライン配信とリアル会場を組み合わせたハイブリッド形式
主催:CODE BLUE実行委員会
運営:CODE BLUE事務局(株式会社BLUE)
参加費:
 オンライン19,800円(税込)
 ※EventHub(オンライン配信プラットフォーム)での参加
 リアル会場107,800円(税込)
 ※ネットワーキングパーティ参加費、EventHub参加チケットも含む
事前参加登録URL:https://codeblue.jp/2022/registration/
その他:日英の同時通訳付き(※一部講演を除く)

《ScanNetSecurity》

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