Redis の Lua スクリプティング機能におけるサンドボックス機構が回避可能となる脆弱性(Scan Tech Report) | ScanNetSecurity
2024.07.27(土)

Redis の Lua スクリプティング機能におけるサンドボックス機構が回避可能となる脆弱性(Scan Tech Report)

2022 年 1 月に、データベースソフトウェアである Redis に遠隔からの任意のコード実行が可能となる脆弱性が報告されています。

脆弱性と脅威
Redis の Lua スクリプティング機能におけるサンドボックス機構が回避可能となる脆弱性(Scan Tech Report)

◆概要
 2022 年 1 月に、データベースソフトウェアである Redis に遠隔からの任意のコード実行が可能となる脆弱性が報告されています。攻撃者が脆弱性の悪用に成功した場合は、Redis が稼働しているサーバへの侵入が可能となります。ソフトウェアのアップデートにより対策してください。

◆分析者コメント
 本脆弱性は Redis の中でも Debian または Ubuntu 向けのパッケージにのみ存在する脆弱性です。Redis の Lua スクリプティング機能が使用できるユーザであれば容易に悪用可能な脆弱性であるため、Debian または Ubuntu を用いて Redis サーバを利用している場合は早急に対策してください。

◆深刻度(CVSS)
10.0
https://nvd.nist.gov/vuln-metrics/cvss/v3-calculator?name=CVE-2022-0543&vector=AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:C/C:H/I:H/A:H&version=3.1&source=NIST

◆影響を受けるソフトウェア
 Redis のバージョン 4 より新しく 6.1 より古いもののうち、以下のバージョンの Debian または Ubuntu 向けのパッケージが影響を受けます。

+ Debian
- Debian 9.0
- Debian 10.0
- Debian 11.0

+ Ubuntu
- Ubuntu 20.04 LTS
- Ubuntu 21.10

◆解説
 NoSQL データベースソフトウェアである Redis に、遠隔からの任意のコード実行に悪用可能な脆弱性が報告されています。


《株式会社ラック デジタルペンテスト部》

編集部おすすめの記事

特集

脆弱性と脅威 アクセスランキング

  1. Assimp にヒープベースのバッファオーバーフローの脆弱性

    Assimp にヒープベースのバッファオーバーフローの脆弱性

  2. NETGEAR 製ルータにバッファオーバーフローの脆弱性

    NETGEAR 製ルータにバッファオーバーフローの脆弱性

  3. JPCERT/CC、仮想通貨マイニングツールのXMRigの設置を狙った攻撃を順序立てて詳説~対策マニュアルとしても有効

    JPCERT/CC、仮想通貨マイニングツールのXMRigの設置を狙った攻撃を順序立てて詳説~対策マニュアルとしても有効

  4. スマホアプリ「ピッコマ」に外部サービスの APIキーがハードコードされている問題

  5. PlayStation公式になりすましたアカウントに注意喚起、個人情報要求DMも

  6. クリックしていないのにアダルトサイトに登録させる「ゼロクリック詐欺」(シマンテック)

  7. HOME SPOT CUBE2 に複数のバッファオーバーフローの脆弱性

  8. Androidアプリ「ES File Explorer」にディレクトリトラバーサルの脆弱性(JVN)

  9. 開封確認要求や大量の空白行… 複数の手法を採用したフィッシングメール確認 ~ IPA、J-CSIP 運用状況公開

  10. 「アタッシェケース」にリモートスクリプト実行の脆弱性(JVN)

アクセスランキングをもっと見る

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×