◆概要
2022 年 1 月に、データベースソフトウェアである Redis に遠隔からの任意のコード実行が可能となる脆弱性が報告されています。攻撃者が脆弱性の悪用に成功した場合は、Redis が稼働しているサーバへの侵入が可能となります。ソフトウェアのアップデートにより対策してください。
◆分析者コメント
本脆弱性は Redis の中でも Debian または Ubuntu 向けのパッケージにのみ存在する脆弱性です。Redis の Lua スクリプティング機能が使用できるユーザであれば容易に悪用可能な脆弱性であるため、Debian または Ubuntu を用いて Redis サーバを利用している場合は早急に対策してください。
◆深刻度(CVSS)
10.0
https://nvd.nist.gov/vuln-metrics/cvss/v3-calculator?name=CVE-2022-0543&vector=AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:C/C:H/I:H/A:H&version=3.1&source=NIST
◆影響を受けるソフトウェア
Redis のバージョン 4 より新しく 6.1 より古いもののうち、以下のバージョンの Debian または Ubuntu 向けのパッケージが影響を受けます。
+ Debian
- Debian 9.0
- Debian 10.0
- Debian 11.0
+ Ubuntu
- Ubuntu 20.04 LTS
- Ubuntu 21.10
◆解説
NoSQL データベースソフトウェアである Redis に、遠隔からの任意のコード実行に悪用可能な脆弱性が報告されています。