オンライン決済の需要拡大が生体認証の利用浸透に大きく影響、日立調査 | ScanNetSecurity
2024.07.27(土)

オンライン決済の需要拡大が生体認証の利用浸透に大きく影響、日立調査

 株式会社日立製作所は2月1日、「生体認証に関する意識調査」の結果を発表した。

調査・レポート・白書・ガイドライン
生体認証の利用状況

 株式会社日立製作所は2月1日、「生体認証に関する意識調査」の結果を発表した。

 同調査は日立の生体認証事業の推進の一環として、2021年12月24日から27日に全国の10~70代の男女1,500人を対象にWeb回答を実施したもの。

 調査結果によると、普段行っているセキュリティ対策として25.5%のユーザーが生体認証を利用しており、10代は48.8%、20代は34.9%と、若い層での利用が特に多いことが明らかになった。生体認証の利用者の73%が「スマートフォンロック」をきっかけに利用し始めており、非利用者層が今後利用したいシーンにおいても「スマートフォンロック」が最多となった。

 今後利用したいシーンのトップ5は、利用者では「金融機関の本人確認・銀行窓口」が36.6%、「ネット上でのカード利用やその他の決済時」31.9%、「パソコン端末などへのログイン」31.9%、「施設の出入り」23.3%、「空港の出口ゲート」18.1%が、非利用者では「スマートフォンのロック」35.4%、「金融機関の本人確認・銀行窓口」が31.8%、「ネット上でのカード利用やその他の決済時」31.2%、「パソコン端末などへのログイン」28.0%、「空港の出口ゲート」13.4%となった。

 これらを受け同調査では、スマートフォンの普及やネットショッピングにおけるオンライン決済の需要拡大が、生体認証の利用浸透に大きく影響していると指摘している。

 同調査ではまた、生体認証を利用しなくて困った経験があるか尋ねたところ、57.3%が「ある」と回答し、「ログイン情報(パスワードなど)を忘れる」が36.2%で最多となった。他にも困ったこととして、「ログイン情報を何度も誤り、ロックがかかる」20.1%、「本人情報を入力することに時間がかかる」15.5%、「本人認証に時間が掛かる」15.4%、「情報を入力・記入する際、人目が気になる」9.4%などが挙げられた。

《ScanNetSecurity》

編集部おすすめの記事

特集

調査・レポート・白書・ガイドライン アクセスランキング

  1. ランサムウェアの種別特定やセカンドオピニオンも ~ セキュリティ企業も頼りにできる JPCERT/CC

    ランサムウェアの種別特定やセカンドオピニオンも ~ セキュリティ企業も頼りにできる JPCERT/CC

  2. 迷惑メール対策推進協議会「送信ドメイン認証技術 DMARC導入ガイドライン」公表

    迷惑メール対策推進協議会「送信ドメイン認証技術 DMARC導入ガイドライン」公表

  3. 「セキュリティ対応組織の教科書」第3.1版公開、追加説明やフィードバック反映

    「セキュリティ対応組織の教科書」第3.1版公開、追加説明やフィードバック反映

  4. 1,952 社から 9,208 件の報告 ~ 2023年度 Pマーク付与事業者の個人情報取扱いにおける事故

  5. 取締役や幹部への罰金 禁固 罷免 解雇 ~ サイバー攻撃後の被処罰最多は APJ 地域

  6. 世界中の警察官が考える現在/未来の脅威「インターポール世界犯罪動向2022」公表

  7. 「シャドーアクセスとは?」CSAJ が定義と課題をまとめた日本語翻訳資料公開

  8. フィッシングサイトのドメイン「top」が最多、デジタルアーツ調査

  9. 「無料求人広告」無料期間終了後 高額請求、法人間のトラブル事例

  10. Proofpoint Blog 36回「身代金を払わない結果 日本のランサムウェア感染率減少? 感染率と身代金支払率 15 ヶ国調査 2024」

アクセスランキングをもっと見る

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×