日本マイクロソフト株式会社は1月13日、同社が2年間にわたって行った仕事の変化に関する調査について発表した。
同レポートでは、マイクロソフトが継続して実施する Work Trend Index 調査の一環として、5大陸、8業種の9,600人のフロントラインワーカーと管理職を対象に実施した調査から得られた知見をまとめている。
同レポートでは、「給与の増加」「有給休暇」に次いでフロントラインワーカー(工場作業員や小売、医療、その他顧客と直接接する業務などの従事者)がストレスを軽減できる要素であると回答したリストの3位に「仕事を容易にする適切なテクノロジツール」がランクイン。マイクロソフトによると、2020年3月から2021年11月にかけて、フロントラインワーカーの月間のMicrosoft Teamsの利用が400%増加しており、テクノロジがフロントラインワーカーを支援しているとしている。
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同レポートではまた、フロントラインワーカーの55%がトレーニングなしに新しいテクノロジを習得しなければならなかったと回答した結果を取り上げ、一部の業種や国で仕事を効果的に行うために必要な技術やトレーニングが不足している点を問題視している。なお日本では「仕事を効率的に行うための適切なテクノロジを与えられていない」と回答したフロントラインワーカーが60%(次点のブラジルが34%)、「デジタルツール、テクノロジ、ソリューションを公式なトレーニングや研修なしに即座に学ばなければならなかった」と回答したフロントラインワーカーが66%(次点のブラジルが60%)とどちらも高い結果になっている。
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今回の調査では、41歳以上の中高年のワーカーが新しいテクノロジへの適応に苦労していることと、40歳以下の若いワーカーもツールの不備に不満を感じている現状も判明している。