トレンドマイクロ株式会社は12月23日、「Log4Shell」に続いて確認された「Log4j」の脆弱性についての解説を同社ブログに発表した。
Apache Log4jで確認されたサービス拒否(DoS)攻撃に関連する脆弱性(CVE-2021-45105)は、「Log4Shell」(CVE-2021-44228)の直接的な亜種ではないが、同種の攻撃経路で攻撃者が制御するログ情報のLookup機能を悪用する点で類似している。
Apache Log4jのAPIは、Lookupにおける変数の置換をサポートしており、細工された変数を用いることで制御不能な再帰的な置換により、アプリケーションをクラッシュさせることが可能となり、Lookupのコマンドを制御できる攻撃者が不正なLookup変数を細工し、DoS攻撃を引き起こすことができる。
ブログでは「Log4j」の脆弱性について、コードの流れを示し解説、12月18日にApacheからリリースされた修正パッチの解析や脆弱性利用の実証も行っている。
ブログでは最後に、「Log4j」の脆弱性の利用に関連する手法は現在大きく注目を集めており、修正パッチの有無にかかわらず、さらなる脆弱性が発見される可能性もあると注意を呼びかけている。