トレンドマイクロ株式会社は3月5日、AIエージェント「Trend Cybertron」を発表した。
Trend Cybertronは、サイバーセキュリティに特化した大規模言語モデル(LLM)で、ローカルリスクアセスメントとグローバル脅威インテリジェンスを活用することで、法人組織全体におけるアタックサーフェスを網羅的に予測・防御する。エージェンティックAIの推論能力と同社の35年にわたるデータ、脅威インテリジェンス、専門家の知見を組み合わせサイバーセキュリティエージェントを構築する。Trend Cybertronの特徴は下記の通り。
・2億5,000万以上のセンサーによるトレンドマイクロの脅威インテリジェンス(175ヶ国以上の500,000以上の法人組織で、8,200万以上の資産を保護、2024年には1,470億以上の脅威をブロック)
・機械学習により、データ分類、脆弱性の発見、ディープフェイク、フィッシング技術、マルウェア、ラテラルムーブメント、ユーザの異常な振る舞い、詐欺の検出が可能
・3,000人以上のセキュリティ専門家による数十年にわたる知見、サイバーセキュリティ技術で700以上の特許を取得
・Trend Micro Zero Day Initiative による20年以上の高度な脆弱性およびゼロデイ研究で業界より平均93日早く顧客を保護
トレンドマイクロ 最高エンタープライズプラットフォーム責任者のレイチェル・ジン氏は「Trend Cybertronは、サイバーセキュリティにおけるパラダイムシフトを表しています。高度なAIと数十年にわたる人間の知見を融合させ、真に能動的なセキュリティを提供します。リアルタイムおよび過去のグローバルインテリジェンスを活用し、あらゆる攻撃面にわたる包括的な可視性を持つことで、法人組織が脅威を予測、防止、リスクを軽減し、よりレジリエンス力の高い未来を築くことを可能にします」とコメントしている。