◆概要
2021 年 12 月に、サービスの管理や問い合わせの管理をするためのツールである ManageEngine ServiceDesk Plus および Manage Engine Support Center に、遠隔からの任意のコード実行につながる脆弱性が報告されています。攻撃者により脆弱性が悪用されてしまった場合は、当該ソフトウェアの起動権限で対象ホストに侵入されてしまいます。ソフトウェアのアップデートにより対策してください。
◆分析者コメント
当該脆弱性の悪用には管理用 Web コンソールへのアクセスを必要とせず、エクスプロイトコードの作成が容易であり、管理者権限でコード実行できる可能性が高いため、攻撃者に狙われやすい脆弱性であると考えられます。脆弱性の影響を受けるソフトウェアを使用している場合は、早急にソフトウェアのアップデートを実施して、脆弱性に対策してください。
◆深刻度(CVSS)
9.8
https://nvd.nist.gov/vuln-metrics/cvss/v3-calculator?name=CVE-2021-44077&vector=AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H&version=3.1&source=NIST
◆影響を受けるソフトウェア
ManageEngine の以下の製品が当該脆弱性の影響を受けると報告されています。
+ ManageEngine ServiceDesk Plus:
- バージョン 11306 未満
+ ManageEngine ServiceDesk Plus MSP:
- バージョン 10530 未満
+ ManageEngine SupportCenter Plus:
- バージョン 11014 未満
◆解説
ManageEngine の複数の製品に、アクセス制御不備に起因する、遠隔から任意のファイルのアップロードが報告されています。