日本年金機構は12月3日、令和3年10月定期支払の「年金振込通知書」の印刷誤りに係わる検証状況についての調査報告書を公表した。
日本年金機構では10月6日に、令和3年10月定期支払の年⾦振込通知書を送付した⼀部地域の顧客から印刷内容が異なる旨の照会があり、当該地域分の通知書作成と発送準備業務を委託したサンメッセ株式会社に確認したところ、通知書の宛名⾯(宛先住所、⽒名を記載)と通知⾯(基礎年⾦番号、振込先、年⾦額等を記載)で別⼈の情報を印刷したことが判明、975,065件について誤った通知書を送付したことを確認し、同日中に公表していた。
報告書によると、サンメッセが通知書の表裏で別⼈の情報を印刷した原因として下記3点が確認されたという。仕様書で求めていた要件を実行せずに、虚偽の本番検証品を提出したり、突合チェックを実施していない等、まさに起こるべくして起きた事案といえよう。