OpenSSL に複数の脆弱性 | ScanNetSecurity
2024.04.26(金)

OpenSSL に複数の脆弱性

一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は8月25日、OpenSSL における複数の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。影響を受けるシステムは以下の通り。

脆弱性と脅威 セキュリティホール・脆弱性
 一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は8月25日、OpenSSL における複数の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。影響を受けるシステムは以下の通り。

・CVE-2021-3711
OpenSSL 1.1.1kおよびそれ以前のバージョン
OpenSSL 3.0 alpha/betaリリース(正式版リリース時までには修正予定)

・CVE-2021-3712
OpenSSL 1.1.1kおよびそれ以前のバージョン
OpenSSL 1.0.2yおよびそれ以前のバージョン

 現地時間8月24日に、OpenSSL ProjectからOpenSSLの脆弱性(CVE-2021-3711、CVE-2021-3712)に関する情報が公開された。それによると、OpenSSLには下記の脆弱性が存在する。

・SM2暗号データの復号処理におけるバッファオーバーフロー(CVE-2021-3711):深刻度 - 高
「SM2」で暗号化されたデータを復号するAPI関数を呼び出す際にバッファオーバーフローが発生する可能性があり、脆弱性を悪用する細工されたSM2データが渡されると、OpenSSLを実行しているアプリケーションの動作が変更されたり、サービス運用妨害(DoS)攻撃が行われたりする可能性がある。

・ASN.1文字列処理におけるバッファエラー(CVE-2021-3712):深刻度 - 中
脆弱性が悪用されると、メモリ上の機微な情報が読み取られたり、サービス運用妨害(DoS)攻撃が行われる可能性がある。

 OpenSSL Projectでは、本脆弱性への対策版として「OpenSSL 1.1.1l」をリリースしており、JVNではアップデートするよう呼びかけている。
《ScanNetSecurity》

関連記事

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×