独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は8月17日、Microsoft Windowsの印刷スプーラーにおけるリモートコード実行の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。 影響を受けるシステムについては、8月16日時点で調査中で、Microsoftが公開する情報を参照するよう案内している。 JVNによると、印刷にて印刷待ちを実現するためのMicrosoft WindowsのPrint Spoolerサービスには、特権的なファイル操作を不適切に実施した場合、リモートコード実行が可能となる脆弱性が存在し、第三者がMicrosoft Windowsを細工したプリンタに接続することでSYSTEM権限で任意のコードを実行する可能性がある。 Microsoftでは8月16日時点で、脆弱性を修正したバージョンをリリースしておらず、Print Spoolerサービスを停止し無効にすることで本脆弱性の影響を軽減できる。ただし、この緩和策を実行した場合、ローカルとリモートの両方で印刷ができなくなる。