独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は6月15日、複数のEC-CUBE 用プラグインにおける複数のクロスサイトスクリプティングの脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。ETUNA 製については株式会社アスタリスクの加藤吉光氏が報告を行っている。影響を受けるシステムは以下の通り。・イーシーキューブ製 EC-CUBE 用プラグインEC-CUBE 3.0 用プラグイン「帳票出力プラグイン」 バージョン1.0.1 より前のバージョンEC-CUBE 3.0 用プラグイン「メルマガ管理プラグイン」 バージョン1.0.4 より前のバージョンEC-CUBE 3.0 用プラグイン「カテゴリコンテンツプラグイン」 バージョン1.0.1 より前のバージョン※本脆弱性は EC-CUBE 3.0.0 から 3.0.8 の環境でのみ発生し、EC-CUBE 3.0.9 以降では発生しない・ETUNA製 EC-CUBE 用プラグイン配送伝票番号プラグイン(3.0系) 1.0.10 およびそれ以前のバージョン配送伝票番号csv一括登録プラグイン(3.0系) 1.0.8 およびそれ以前のバージョン配送伝票番号メールプラグイン(3.0系) 1.0.8 およびそれ以前のバージョン 株式会社イーシーキューブが提供する複数の製品には、複数のクロスサイトスクリプティングの脆弱性が存在し、想定される影響は各脆弱性により異なるが、当該製品で作成された EC サイトにおいて攻撃者が特定の入力欄にスクリプトを入力することでEC サイトの管理者のウェブブラウザ上で任意のスクリプトが実行される、攻撃者が当該製品のユーザを細工したページに誘導し特定の操作を実行させることでユーザのウェブブラウザ上で任意のスクリプトが実行される、攻撃者が当該製品の管理者またはユーザを細工したページに誘導し特定の操作を実行させることで管理者またはユーザのウェブブラウザ上で任意のスクリプトが実行されるなどの影響を受ける可能性がある。 また、ETUNA が提供する複数の EC-CUBE 用プラグインには、クロスサイトスクリプティングの脆弱性が存在し、当該製品の管理画面にアクセスしたユーザのウェブブラウザ上で任意のスクリプトを実行される可能性がある。なお2021年6月15日現在、本脆弱性を悪用した攻撃がすでに確認されている。 JVNでは、開発者が提供する情報をもとに、最新版にアップデートするよう注意を呼びかけている。
Microsoft Windows において Service Control Manager でのアクセス権限検証不備により高い権限でのサービス制御が可能となる脆弱性(Scan Tech Report)2021.6.9 Wed 8:10