一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は3月22日、「複数のBIG-IP製品の脆弱性(CVE-2021-22986)に関する注意喚起」を発表した。対象となる製品およびバージョンは次の通り。BIG-IP(LTM, AAM, Advanced WAF, AFM, Analytics, APM, ASM, DDHD, DNS, FPS, GTM, Link Controller, PEM, SSLO)- 16系のバージョン 16.0.0から16.0.1まで- 15系のバージョン 15.1.0から15.1.2まで- 14系のバージョン 14.1.0から14.1.3まで- 13系のバージョン 13.1.0から13.1.3まで- 12系のバージョン 12.1.0から12.1.5までBIG-IQ Centralized Management- 7系のバージョン 7.1.0、7.0.0- 6系のバージョン 6.0.0から6.1.0までF5 Networksは現地時間3月10日に、BIG-IP製品の複数の脆弱性に関する情報を公開、脆弱性が悪用されると認証されていない遠隔の第三者が任意のコードを実行するなどの可能性がある。JPCERT/CCではこれらの脆弱性の内、複数のBIG-IP製品のiControl RESTインタフェースにおける遠隔から任意のコードが実行可能となる脆弱性(CVE-2021-22986)について、本脆弱性を実証したとするコードの情報や、本脆弱性の影響を受ける機器を探索するスキャン、脆弱性の悪用を試みたと推察される通信の情報を確認している。JPCERT/CCでは、十分なテストを実施の上で、F5 Networksが公開した脆弱性(CVE-2021-22986)を修正済みのバージョンを適用することを検討するよう注意を呼びかけている。また、修正済みのバージョンの適用が難しい場合には、F5 Networksが提示するアクセス制限などの回避策の適用の検討を呼びかけている。