ワンオペで編集も承認も、奈良県Webサイト コロナ感染者情報誤掲載 | ScanNetSecurity
2024.07.27(土)

ワンオペで編集も承認も、奈良県Webサイト コロナ感染者情報誤掲載

奈良県は1月15日、同県が公表する新型コロナウィルス感染症に関する奈良県Webサイト報道資料にて、感染者の個人情報が含まれたファイルの誤掲載が判明したと発表した。

インシデント・事故
トップページ
  • トップページ
  • リリース(県ホームページにおける感染者情報の誤掲載の事案発生について)
  • リリース(今後の対応)
奈良県は1月15日、同県が公表する新型コロナウィルス感染症に関する奈良県Webサイト報道資料にて、感染者の個人情報が含まれたファイルの誤掲載が判明したと発表した。

これは1月14日午後4時40分頃に、同県の担当職員が奈良県Webサイトに報道資料を掲載するため、報道資料をPDF化したが、同時刻にPDF化された感染者1名の調査情報を誤ってWebサイトに掲載したというもの。

同県によると、Webサイトの更新の際には編集IDを利用して編集作業を行った上で、承認IDを用いて更新内容の承認を行い公開するという手順を取るべきであったが、当該手順が遵守されず、承認IDで編集と承認作業を一括して行っていたのが原因。またWebサイトに報道資料のファイルを掲載する際のファイルの内容確認並びに掲載後の確認を怠っていた。

誤掲載したファイルには、感染者の氏名、性別、住所、生年月日、勤務先名、勤務先住所、勤務先担当者名、勤務先連絡先、携帯等の連絡先、臨床経過、検査結果、行動調査結果及び接触者情報で、行動調査結果及び接触者情報には7人、2企業の個人情報・企業情報が含まれていた。

同県では同日午後4時45分に当該ファイルを削除し、情報漏えいした感染者や接触者等に対し、1企業を除き、事実の報告と謝罪を行っている。

同県では今後、疾病対策課長は、承認ID・パスワードの管理を徹底するとともに、課長が指名する確認者が、承認ID・パスワードを用いて更新内容を確認したうえで公開することを徹底し再発防止に努めるとのこと。
《ScanNetSecurity》

編集部おすすめの記事

特集

インシデント・事故 アクセスランキング

  1. ベルシステム24 のベトナム子会社に不正アクセス、コールセンター受託業務での顧客情報漏えいの可能性

    ベルシステム24 のベトナム子会社に不正アクセス、コールセンター受託業務での顧客情報漏えいの可能性

  2. 富士通の複数の業務パソコンに高度な手法で攻撃を行うマルウェア、複製指示のコマンドを実行し拡大

    富士通の複数の業務パソコンに高度な手法で攻撃を行うマルウェア、複製指示のコマンドを実行し拡大

  3. 東京海上日動火災保険 提携先の税理士法人にランサムウェア攻撃

    東京海上日動火災保険 提携先の税理士法人にランサムウェア攻撃

  4. イセトーへのランサムウェア攻撃で伊予銀行の顧客情報が漏えい

  5. 東京ガスエンジニアリングソリューションズのネットワークに不正アクセス、約 416 万人分の個人情報が流出した可能性

  6. NTTPCのクラウド「WebARENA CLOUD9」5月8日から障害継続中(NTTPC)

  7. マイクロソフト、CrowdStrikeに起因する障害への支援について発表

  8. 急激な CPU 負荷増大で発覚 ~ 岩水開発のサーバがクリプトマイニング型のマルウェア XMRig に感染

  9. 高松市のコンビニ交付サービスでの証明書誤交付、個人情報保護委員会が富士通 Japan に行政指導

  10. 損保ジャパンからの出向者が関与か ~ トータル保険サービス顧客の契約情報漏えい

アクセスランキングをもっと見る

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×