フォーティネットジャパン株式会社は9月2日、アズビル株式会社がフォーティネット社のハイエンド次世代ファイアウォールFortiGate 2000Eを導入したと発表した。アズビル社ではこれまで、計測と制御の技術を追求しプロセスオートメーションやファクトリーオートメーション、ビルディングオートメーションシステムを通じてものづくりやビル、社会インフラを支えてきたが、近年はクラウドやAIをはじめとする先端的なIT技術を駆使し、異常の予兆を検知する等スマートで自律的なIIoT(インダストリアルIoT)ソリューション提供に取り組んでいる。アズビル社では、「クラウドファースト」の考え方を取り入れIT環境を整備してきたが、Webベースのサービス利用が増えたことでセッション数やトラフィック量が増加しプロキシサーバのパフォーマンスに影響を与え始め、さらに、SSL通信の増加に伴いWebフィルタリングでコントロールできる範囲が狭くなったことでSSLインスペクションの実施も課題となっていた。アズビル社では、ファイアウォールの更改に合わせてファイアウォールやSSLインスペクションの性能、将来的にIPSやアプリケーションコントロールといったセキュリティ機能を拡張し強化できることが決め手となりFortiGate 2000Eを採用。同製品であれば1台で次世代ファイアウォールとWebプロキシサーバの機能を実現するシンプルな構成で、導入に要する時間と費用を抑えて運用の負担も軽くでき、コストパフォーマンスの高さも評価された。アズビル社 業務システム部 インフラ・セキュリティグループ グループマネージャー 田熊 賢一氏は「FortiGateは、従来型のインフラを確実に保護しつつ、クラウドをはじめとする先端テクノロジーを活用するためのハイブリッドクラウドへの移行後も保護機能が提供されるので安心しています。今後は、各拠点からの接続をアプリケーションに応じて動的に制御するポリシールーティング、いわゆるSD-WANの検討も視野に入れて、さらに柔軟で強固なIT環境を整えていきます」と述べている。