製品レビュー:北朝鮮 国産アンチウイルスソフト4種 | ScanNetSecurity
2024.07.27(土)

製品レビュー:北朝鮮 国産アンチウイルスソフト4種

北朝鮮。インターネット接続の実態さえ不明な国だが、市販のアンチウイルスソフトが存在するという。北朝鮮製アンチウイルスソフト、およびその市場はどうなっているのだろうか。

研修・セミナー・カンファレンス
Mark Lechtik氏(カスペルスキーGReATE)
  • Mark Lechtik氏(カスペルスキーGReATE)
  • 北朝鮮製AV製品の系譜
  • SongSaeのパッケージ
  • AVAR Osaka 2019:北朝鮮のアンチウイルスソフト
  • ノートン製AVを参考にしたか
  • KJAVのパッケージ
  • IPS機能も備わっている
  • JMLというスーパーハッカーの痕跡
 北朝鮮。インターネット接続の実態さえ不明な国だが、「国産」アンチウイルスソフトが開発され流通しているという。北朝鮮製アンチウイルスソフトおよびその市場はどうなっているのだろう。

 北朝鮮のセキュリティ研究者は少ないながら世界中に存在する。Kaspersky Global Research & Analysis Team の Mark Lechtik 氏と Ariel Jungheit 氏も、北朝鮮のアンチウイルスについて調査研究を続けているプロフェッショナルたちの一人だ。彼らが、それらの製品のうちバージョン違いを含め 6 つのアンチウイルスソフトを解析したレポートを昨冬行われた AVAR 2019 Osaka で公表している。

●北朝鮮がアンチウイルスソフトを国内開発する理由

 北朝鮮でアンチウイルスソフトが製造され流通していることは、多くの人にとって初めて認識させられる事実ではないだろうか。そもそも、国内にアンチウイルスを市販するほど PC やインターネットが普及しているのかというのが第一の疑問だ。Lechtik、Jungheit 両氏の研究によれば、北朝鮮がアンチウイルスソフトを自主開発する背景には「主体思想」が関係しているという。
《中尾 真二( Shinji Nakao )》

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