Googleは6月10日、ウェブスパムの概要と取り組みについて「ウェブスパム レポート 2019」として公式ブログで発表した。ウェブスパムとは、検索にとって有害な動作やコンテンツのこと。Googleでは、毎日250億を超えるページにスパム行為があることを観測しており、これらのページが検索結果に表示されないよう取り組んでいる。その結果、検索結果からのアクセスの99%以上がスパムを経験せずに済んでいる。リンクスパムについても、2019年には90%以上を検出し、有料リンクや相互リンクなどのリンクスパムの効果を抑えた。また2019年、Googleは機械学習システムによりスパム対策機能を向上させることに優先的に取り組み、手動による対策と組み合わせることでスパム行為が含まれる検索結果を特定。ユーザへの表示を防いだ。フェイクボタン、執ような広告、不正リダイレクト、マルウェアなど、自動生成および無断複製されたコンテンツによるスパム行為についても継続的な投資を行い、2019年は前年と比較してユーザへの影響を60%以上削減した。Googleでは、スパム対策作業の大半を自動化しているが、ユーザに報告してもらうことで検出精度を向上している。2019年は約23万件の検索スパムの報告を受け、そのうち82%に対して措置を講じている。具体的には、ウェブサイトに問題を発見した際に、検索結果でのサイトの表示に影響を及ぼしうる問題点、および実装可能な改善点をウェブマスターへ通知している。2019年には9千万件以上のメッセージをウェブサイトの所有者宛てに生成した。
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