iPS 細胞研究所の非常勤職員を懲戒解雇、機密書類スキャンや教授宛メール盗み見(京都大学) | ScanNetSecurity
2024.07.27(土)

iPS 細胞研究所の非常勤職員を懲戒解雇、機密書類スキャンや教授宛メール盗み見(京都大学)

国立大学法人京都大学は3月31日、iPS細胞研究所非常勤職員に対し懲戒処分を行ったと発表した。

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  • リリース(教職員に対する懲戒処分について(2020年3月31日))
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国立大学法人京都大学は3月31日、iPS細胞研究所非常勤職員に対し懲戒処分を行ったと発表した。

これはiPS細胞研究所非常勤職員が、無断で教授個人宛の機密情報の記載されたメールを開封し閲覧したこと、無断で教授の机から機密書類を持ち出しスキャンしてデータを取得した上で書類を返却したことをはじめとする機密情報の持ち出しに加え、大学の物品であるオーブンレンジを購入後数カ月で不具合がないにもかかわらず無断でメーカーに処分を依頼し処分したこと、教授室にビデオカメラを設置して盗撮し、判明後に盗撮に関するデータ消去を指示したが削除せず他の教職員もアクセス可能な共有フォルダに保存していたこと、業務上の必要がないにもかかわらず休日に大学のセキュリティエリアに侵入し、その際に許可なく大学生の子供も同エリアに立ち入らせたこと、勤務時間中に業務上必要のないメールや文書を複合機で膨大な量を印刷したことに対し、3月31日付で懲戒解雇の処分を行ったというもの。

同学によると、当該職員の行動は国立大学法人京都大学時間雇用教職員就業規則第34条(遵守事項)に規定する禁止行為第2号、第4号、第5号、第8号に該当し、同規則第53条により準用する国立大学法人京都大学教職員就業規則第48条の2第1号、第2号及び第3号の懲戒の事由に該当するため、国立大学法人京都大学時間雇用教職員就業規則第52条第5号の規定により、懲戒処分として懲戒解雇の量定としたとのこと。
《ScanNetSecurity》

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