独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は3月12日、TRR (Target Row Refresh) 機能を実装しているDDR4メモリシステムに対しRowhammer攻撃が可能であるとする研究結果が公開されていると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。TRR機能を実装しているDDR4メモリシステムには、Rowhammer攻撃が可能になる脆弱性(CVE-2020-10255)が存在する。そもそもTRR機能はRowhammer攻撃の対策機能であるが、TRRに複数の実装形態が存在することや、それらに応じてメモリアクセスパターンを工夫することで、Rowhammer攻撃が有効になることが検証により明らかになったという。この脆弱性が悪用されると、Rowhammer攻撃を受ける可能性がある。具体的な影響は記載されていないが、Rowhammer攻撃では多くの場合、メモリの内容を参照されたり、メモリの内容を書き換えられたりする。現在のところ対策方法は公開されておらず、JVNでも対策方法を示していない。
Microsoft Windows においてインストール処理時におけるシンボリックリンク検証不備により任意のファイルの全権限が奪取可能となる脆弱性(Scan Tech Report)2020.3.3 Tue 8:10