独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は12月17日、サイボウズ株式会社が提供するグループウェア「サイボウズ Office」に複数の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3による最大Base Scoreは7.7。馬場将次氏およびTanghaifeng氏が報告を行った。「サイボウズ Office 10.0.0 から 10.8.3 まで」には、カスタムアプリ機能に関するディレクトリトラバーサル(CVE-2019-6022)および、アプリケーション「アドレス帳」に関する閲覧制限回避(CVE-2019-6023)の脆弱性が存在する。この脆弱性が悪用されると、カスタムアプリ機能を使用可能なユーザによって、サーバ内の任意のファイルを書き換えられたり、当該製品にログイン可能なユーザによって、アクセス権限のないデータが取得されたりする可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。
Microsoft Windows の iphlpsvc.dll におけるファイル作成処理の不備に起因する任意のファイルが上書き可能となる脆弱性(Scan Tech Report)2019.12.10 Tue 8:15