株式会社アイ・ティ・アール(ITR)は11月28日、国内のIoTデバイス管理市場規模推移および予測を発表した。IoTデバイス管理は、汎用的なOSを搭載するIoTデバイス(センサーやカメラなど)を管理する製品・サービスのことを指す。IoTデバイスの状態を常時監視することで、障害発生時に管理者へ通知したり、組み込まれているOSやアプリケーションをリモートでアップデートする機能などを有している。同市場の2018年度の売上金額は4億5,000万円で、前年度の7.5倍と著しい伸びを示した。これは、2017年度までは実証実験が中心だったIoTの案件が、2018年度から本格的に実用化されてきていることが背景にあるとしている。IoT市場の拡大に伴い、IoTを標的とした攻撃が懸念されることから、今後はセキュリティ対策としてもIoTデバイス管理の重要性が高まると見られる。これらのことから、同市場は中長期的に大幅な伸びが見込まれ、2018~2023年度CAGRは73.1%、2020年には24億円、2023年には70億円に拡大すると予測している。