一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は10月17日、2019年7月1日から9月30日までの四半期における「インシデント報告対応レポート」および「活動概要」を公開した。インシデント報告対応レポートによると、同四半期にJPCERT/CCに寄せられたインシデント報告件数は4,618件で、前四半期(3,830件)から21%増加した。同四半期のインシデントの内訳は「フィッシングサイト」が60.4%、「スキャン」が16.2%となった。スキャンが前四半期からさらに減少する一方、フィッシングサイトの報告件数は3,457件で、前四半期の1,947件から78%の増加となった。前年度同期(1,302件)からは166%の増加となっている。内訳では、国内のブランドを装ったフィッシングサイトの件数が673件となり、前四半期の378件から78%増加。国外のブランドを装ったフィッシングサイトの件数は1,828件となり、前四半期の1,255件から46%増加している。活動概要では、「マルウエアの設定情報を抽出するツール『MalConfScan』とプラグイン『MalConfScan with Cuckoo』を公開」「初代 JPCERT/CC 代表理事を務めた山口 英が『インターネットの殿堂』入り」「-JPCERT/CC 感謝状 2019 ~サイバーセキュリティ対策活動の協力者に感謝状」の3つをトピックに挙げている。JPCERT/CC 感謝状 2019では、さくらインターネット株式会社と、住友化学株式会社の大谷和史氏に感謝状と記念の盾を贈呈している。
米国防総省がサプライチェーン保護のセキュリティ認証公開 ほか ~ 2019 年 9 月のふりかえり [Scan PREMIUM Monthly Executive Summary]2019.10.3 Thu 8:15