独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は8月15日、Bluetooth BR/EDR接続での暗号化で用いられる暗号鍵のエントロピーのネゴシエーションに、中間者による攻撃に脆弱な仕様上の問題があると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。Bluetoothの暗号化通信を確立するには、2つのBluetoothデバイスがペアリングし、リンク層での暗号化に用いる暗号鍵の生成に使用するリンクキーを確立する必要がある。暗号鍵のエントロピーは、1バイトから16バイトの長さで Bluetoothコントローラ間で設定される。攻撃者がコントローラ間の暗号鍵エントロピー設定要求に割り込み、各コントローラが低いエントロピー設定を受け入れた場合に、低いエントロピーによる暗号化通信が強制され、結果として総当たり攻撃(Brute force attack)により、デバイス間の通信を容易に復号される可能性がある。この問題により、中間者攻撃(man-in-the-middle attack)による暗号通信の盗聴などが行なわれる可能性がある。JVNでは、サプライヤに対して製品の更新に関するガイダンスとして、Bluetooth SIGの "Expedited Errata Correction 11838" を参照すること、ベンダに対しては提供するサプライヤに問い合わせるよう呼びかけている。
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