エフセキュア株式会社は8月9日、F5 Networks社が提供する「BIG-IP」の一般的な構成における重大な脆弱性を発見したと発表した。BIG-IPは、アプリケーションを最適かつセキュアに配信し、企業システムの運用を最大限に効率化するための機能を持つアプリケーショントラフィック管理装置。Webサービスを提供する大企業、金融機関、政府機関などに導入されている。脆弱性は、iRules(ネットワークトラフィック管理用のBIG-IP Local Traffic Managerで使用されるTclベースのスクリプト言語)に存在する。特定のコーディング手法により、攻撃者は任意のTclコマンドを挿入でき、ターゲットとなるTclスクリプトのセキュリティコンテキストにおいて実行される可能性がある。iRuleの悪用に成功すると、攻撃者はBIG-IPを足がかりにユーザへ重大な侵害をもたらす可能性がある。なお、この脆弱性はBIG-IPのすべてのユーザが影響を受けるわけではない。この脆弱性を発見した、エフセキュアのChristoffer Jerkeby氏は、この脆弱性が悪用されると、攻撃者は企業に侵入し、さまざまな目的を達成し、痕跡を画すことができるため、極めて深刻であるとしている。一方で、脆弱性を発見することも難しいため、参照すべき関連情報のWebページを紹介している。
Microsoft Windows において AppXSvc での設定ファイルの取り扱い不備により任意のファイルのフルアクセス権限が取得可能となる脆弱性(Scan Tech Report)2019.8.7 Wed 8:30
中国セキュリティ企業、日本へのサイバー攻撃事例投稿ほか ~ 2019 年 7 月のふりかえり [Scan PREMIUM Monthly Executive Summary]2019.8.5 Mon 10:00