独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)は8月1日、「夏休みにおける情報セキュリティに関する注意喚起」を発表した。多くの人がお盆休みや夏休みなどの長期休暇を取得する時期を迎えるにあたり、IPAが公開している長期休暇における情報セキュリティ対策を案内する内容となっている。長期休暇の時期は、「システム管理者が長期間不在になる」「友人や家族と旅行に出かける」など、普段と異なる状況になることが多く、日ごろとは異なる環境になりがちとなる。ウイルス感染や不正アクセス等への対処が遅れてしまったり、SNSへの書き込み内容から思わぬトラブルが発生したり、場合によっては関係者に対して被害が及ぶ可能性もある。IPAでは、長期休暇前の対策と休暇明けの対策について、組織のシステム管理者および利用者、家庭の利用者ごとに公開するとともに、最近の相談事例を紹介している。相談事例には「佐川急便や日本郵便をかたる不在通知のSMSが届いた」を取り上げている。これには、「Android端末に不審なアプリをインストールしてしまう事例」「iPhoneやiPadなどのiOS端末でフィッシングサイトに誘導されてしまう事例」がある。現在、主な宅配便業者はSMSによる不在通知の案内は行っていないため、こうしたSMSでURLをタップしないよう呼びかけている。