独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は5月24日、Microsoftが提供するMicrosoft Windowsに搭載される、決められた時間にタスクを実行するためのコンポーネント「タスクスケジューラ」に、権限昇格の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。現時点で対策方法は公表されていない。影響を受けるシステムは次の通り。Windows 10 32ビット版 および 64ビット版Windows Server 2019Windows Server 2016Windows 8Microsoft Windows には、タスクスケジューラの SetJobFileSecurityByName() 関数に起因する権限昇格の脆弱性が存在する。この脆弱性が悪用されると、一般ユーザ権限を持つ攻撃者により、保護されたファイルに対するフルアクセス権限を取得され、結果としてシステムを改ざんされる可能性がある。なお、本脆弱性を悪用するコードがすでに公開されており、CERT/CCではこの実証コードが、32ビットおよび64ビットのWindows 10、Windows 2016およびWindows 2019で動作することを確認している。