独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は5月16日、Ciscoトラストアンカーモジュール(TAm)およびCisco IOS XE Web UIに脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3による最大Base Scoreは7.2。影響を受ける製品は多岐にわたる。Ciscoのトラストアンカーモジュール(TAm)には、内部のField Programmable Gate Array(FPGA)に使われるビットストリームを細工され、改ざん検知機能を迂回される問題(CVE-2019-1649)が存在する。また、CiscoのIOS XE Web UIには、ユーザ入力の無害化が不十分であり、結果として遠隔から当該機器にログイン可能なユーザによって、root権限でコマンドを実行される可能性(CVE-2019-1862)がある。CVE-2019-1649については、開発者によると本脆弱性への対策を講じたソフトウェアを開発中であり、対策済みソフトウェアがリリースされ次第、アップデートを行うよう呼びかけている。また、CVE-2019-1862については最新版へアップデートするよう呼びかけている。