Tenable Network Security Japan K.K.は4月22日、米Tenable Network Securityのデータサイエンスチーム「Tenable Research」がVerizon製ルータの脆弱性を発見したと発表した。4月9日の米国での発表の抄訳として伝えている。同チームが発見したVerizon Fios Quantum Gatewayルータの脆弱性(CVE-2019-3914、CVE-2019-3915、CVE-2019-3916)は、リモートの攻撃者によりルータのネットワークを完全に支配し、接続されているデバイスの可視性をコントロールできるというもの。攻撃者は、リモートからルータの脆弱性を起点に、ルータに接続されたデバイスのセキュリティ設定を改ざんしたり、ファイアウォールのルールを変更したり、ペアレンタルコントロールを削除したりする可能性がある。また、ネットワークトラフィックを盗み出して、ユーザのオンラインアカウントをさらに侵害したり、オンラインバンキングの情報やパスワードを盗まれたりする可能性がある。Verizon製ルータは米国の家庭で広く使用されており、接続されている数百万台のデバイスが危険にさらされているとしている。なお、Verizonではこれらの脆弱性を解消するファームウェアのアップデートを提供している。