株式会社ラックは3月25日、「サイバー救急センターレポート 第6号」を公開した。同レポートは、同社のサイバー救急センターが相談を受けて対応しているインシデントレスポンスやフォレンジック調査の結果に基づいて、直前の四半期のインシデント傾向や対応方法について記載したもの。2018年10月から12月までの「サイバー119」の出動傾向では、引き続きMicrosoft Office 365のクラウド型メールサービスを不正に利用された組織からの相談が多かった。これは、フィッシングメールにより誘導された偽のOffice 365ログイン画面にアカウント情報を入力してしまい、窃取されたものとみられる。また、ランサムウェアによりデータが暗号化された組織からの相談が増加傾向にあるが、インターネットからRDP(Remote Desktop Protocol)接続されて、ランサムウェアを実行されたことが原因だという。APT攻撃と推測されるインシデントの相談も複数の組織から受けているが、これらには過去にもAPT攻撃を受けているケースが多く、攻撃者グループは同一の標的を執拗に狙っているとしている。特集には、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)産業サイバーセキュリティセンター」が提供している「中核人材育成プログラム」を受講している郷晴奈氏による「ICSに迫る脅威と課題解決への道」を掲載。ICSにおけるサイバーセキュリティの現状とサイバー攻撃の脅威、対策における課題を挙げている。このほか、脅威分析報告「起訴状から読み解くAPTの脅威」や2本コラムが掲載されている。
Nagios XI において RSS 機能の実装不備と sudo 権限の設定不備を悪用して遠隔から管理者権限で任意のコードが実行可能となる脆弱性(Scan Tech Report)2019.3.11 Mon 8:10