独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は12月20日、Microsoftが提供するWebブラウザ「Internet Explorer」のJScriptスクリプトエンジンに、メモリ破損の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で緊急情報を発表した。CVSS v3によるBase Scoreは7.1。Microsoftによると、IE11、IE10、IE9 は、本脆弱性(CVE-2018-8653)の影響を受けない jscript9.dll をデフォルトで使用している。また、JScriptをスクリプトエンジンとして使用し、jscript.dll を明示的に使用しているWebサイトのみが、本脆弱性の影響を受ける。本脆弱性が悪用されると、特別に細工されたHTMLファイル(Webページやメールの添付文書)、PDFファイル、Microsoft Office文書、Internet Explorerのスクリプトエンジンで作成したコンテンツの挿入をサポートする文書を、ユーザが閲覧することで、任意のコードを実行される可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。