独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は12月21日、Microsoftが提供する、製品をアドバタイズするスクリプトを生成し、アプリケーションのショートカットやレジストリ情報を操作する機能を Windows 向け製品のインストーラに付与する「MsiAdvertiseProduct」に、権限昇格の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3によるBase Scoreは5.5。MsiAdvertiseProductには、検証時における競合状態に起因する権限昇格の脆弱性が存在する。この脆弱性が悪用されると、ログイン済みの攻撃者が悪意のあるプログラムを実行して MsiAdvertiseProduct の関数を呼び出すことで、ACL で保護されているファイルを読み取られる可能性がある。なお、本脆弱性を悪用するコードがすでに公開されている。発表時点では、対策方法は公表されていない。