独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は12月21日、Ionicが提供する「cordova-plugin-ionic-webview」に、パストラバーサルの脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3によるBase Scoreは8.8。三井物産セキュアディレクション株式会社の阪本達矢氏、望月岳氏が報告を行った。「cordova-plugin-ionic-webview 2.2.0 より前のバージョン」には、パストラバーサルの脆弱性(CVE-2018-16202)が存在する。なお、「2.0.0-beta.0」「2.0.0-beta.1」「2.0.0-beta.2」「2.1.0-0」は影響を受けない。この脆弱性が悪用されると、遠隔の第三者によって、iOSデバイス内のファイルやアプリケーションに関連するファイルが取得され、ファイル内の情報(アプリケーションの設定やコード、アプリケーションが保存した情報等)が漏えいする可能性がある。iOS開発者は、最新版のcordova-plugin-ionic-webviewを取り込み、アプリケーションを作成することで、本脆弱性が解消される。