独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は10月19日、結城浩氏が提供していたWikiエンジン「YukiWiki」に複数の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3による最大Base Scoreは6.1。産業技術総合研究所の田中哲氏が報告を行った。「YukiWiki 2.1.3 およびそれ以前」には、クロスサイト・スクリプティング(CVE-2018-0699)、特定のリクエストを処理する際に CPU 資源やメモリを多量に消費する問題(CVE-2018-0700)の脆弱性が存在する。これらの脆弱性が悪用されると、ユーザのWebブラウザ上で任意のスクリプトを実行されたり、遠隔の第三者によりDoS攻撃を受けたりする可能性がある。JVNでは、「YukiWiki」はすでに開発が終了しているため、使用を停止するよう呼びかけている。